どこよりもわかりやすく!児童扶養手当を母子家庭が解説します。
※2019/1/22更新

児童扶養手当ってわかりずらすぎる!
今回はそんなシンママ、シンファザさんのために母子家庭育ちの僕が児童扶養手当をわかりやすく徹底解説していきます。
貧困家庭の多い母子家庭にとって児童扶養手当は生命線ですからね、損しないようにしっかり勉強していきましょう!
母子家庭がうけられる児童扶養手当とは?

そもそも児童扶養手当って何なんだ?

児童扶養手当とは
一人親家庭にお国が子育て支援として援助金をくれるものだあ!
この一人親家庭には、主に母子家庭、父子家庭で0~18歳のお子さんがいる家庭が当てはまります。
※ 20歳未満でも中度以上の障害があるこどもは受けられます。
この制度、昔は母子手当という名前でした。
なぜかというと、母子家庭専用の手当で父子家庭はもらえなかったからです。
しかし、平成22年に法改正が行われ父子家庭ももらえるようになったので安心してください。

シンファザさん歓喜ですね!
児童手当の申請方法

児童手当ってどうやって申請するんだ?

認定請求書の提出をすればいいんだよ!
認定請求書の書き方についてもこのブログで説明できればいいのですが、請求書の様式が自治体ごとに異なるのでまとめられません。
申し訳ないですが、各自治体ホームページをかくにんするか役所にお電話してください。
児童扶養手当の支給額

お金くれるって言ったけどいくらくれるんだ?

今回は子どもの人数ごとにもらえる額を表にしてみたよ!
こどもの人数 | 支給額(一ヶ月分) |
こども1人の時 | 42280~9980円 |
こども2人の時 | 1人分+9980~5000円 |
こども3人の時 | 2人分+5980~3000円 |
児童扶養手当では最大で42280円の支援が受けられるようですね!
※児童一人の場合
ただ、注意してほしいことが2つあります。
・こどもが二人以上いる場合はもらえる総額が極端に減ること
お子さんが1人の場合は最大42280円の支援がもらえますが2人目以降は1人目の42280円+9980~5000円です。
仮にお子さんが2人いたとしてももらえる額は
42280円+42280円
ではないので注意してください!
しかし、なぜ1人目は4万円くれて2人目からは1万円に値下がりするんでしょうか。
2人目のこどもは1万円で育てられるとでも思っているのでしょうか?

明らかに政府の怠慢だな

文句をいってもしょうがないけど、すこし気になるね
児童扶養手当の支給日はいつ?

児童扶養手当っていったいいつもらえるんだよ~
児童手当は
4月(12月から3月分)
8月(4月から7月分)
12月(8月から11月)
この4、8、12月に4か月分をまとめて振り込んでもらえます。
しかし!
2019年に支払いのある月を6回にしようぜという話が国会で流れています。
単純にちまちま送られた方がお金の管理はしやすいですからね。
まだ確定事項ではありませんが注意が必要です。
母子家庭だけじゃない?児童扶養手当を受けることができる人

児童扶養手当は誰がもらえるんだ?
さきほどもお伝えしましたが、児童扶養手当は0~18歳(誕生日の後の三月分まで)と中度の障害のある20歳未満(誕生日の後の三月分まで)のこどもが受けられます
そして意外と知られていませんが児童扶養手当の対象者はひとり親家庭に限らないです。
親のどちらかが重度の障害を持っている家庭
親のどちらかが刑務所に1年以上いる場合
など、ほぼ一人親と変わらない環境ならば支給されることが多いです。
そこで児童扶養手当を受けられる人をすべてまとめてみました!
当てはまっている人はもらえる可能性が高いです。
児童扶養手当を受けられるこども
児童扶養手当は次の➀~⑨に該当するこどもで、母、父または養育者が育てている場合にもらえます。
➀ 父母が離婚した(婚姻関係がなくなった)こども
一般的にいう母子家庭、父子家庭のことですね。
② 父または母のどちらかが死亡したこども
離婚の原因が不仲であろうと死別であろうと児童扶養手当はうけられます。
③ 父また母が重度の障害を抱えているこども
両親がそろっていても、片方に重い障害があるとひとり親家庭と同じように手当てがもらえます。
※重度の障害は障碍者手帳1~2級クラスのことで、詳しく条件が分かれており、各自治体に相談するのが一番早いです。
④ 父または母が生死不明のこども
父か母が生きているかわからない家庭も一人親家庭にカウントされます。
⑤ 父または母が1年以上遺棄しているこども
父または母が育児を放棄していない家庭も支援の対象に入ります
⑥ 父または母が裁判所からDV保護命令をうけたこども
DV保護命令とはDVする人に対して、DVの被害者に近づくな!
と裁判所が命令することです。
これを父または母がうけたら当然一緒には生活できませんので、児童扶養手当がもらえます。
⑦ 父または母が1年以上拘束されているこども
犯罪を犯して留置所や刑務所に母または父が1年以上いる場合も児童扶養手当がもらえます。
⑧ 婚姻によらないでうまれたこども
未婚のままお母さん一人で育てている家庭などのことです。
繰り返しですが、離婚ではなくても児童扶養手当はもらえます。
⑨ 棄児などで、父母がいるかいないか明らかでないこども
捨て子やお母さんの妊娠時の事情が明らかではないこどもがこれにあたります。
児童扶養手当がうけられない家庭
さきほどの条件に当てはまっていても実は受けられない家庭もあります。
こちらに当てはまってしまった人は残念ながら支給されません。
➀ こどもが父または母の配偶者と生計を同じにしている時
生計を共にしているとはこう定義されています
※わけわからないので読まなくていいです笑
2-47 法に規定する「生計を一にする」とは、必ずしも同一の家屋に起居していることをいうものではないから、次のような場合には、それぞれ次による。
(1) 勤務、修学、療養等の都合上他の親族と日常の起居を共にしていない親族がいる場合であっても、次に掲げる場合に該当するときは、これらの親族は生計を一にするものとする。
イ 当該他の親族と日常の起居を共にしていない親族が、勤務、修学等の余暇には当該他の親族のもとで起居を共にすることを常例としている場合
ロ これらの親族間において、常に生活費、学資金、療養費等の送金が行われている場合
(2) 親族が同一の家屋に起居している場合には、明らかに互いに独立した生活を営んでいると認められる場合を除き、これらの親族は生計を一にするものとする。出典 国税庁 所得税法基本通達2-47
〔障害者(第28号関係)〕|国税庁
さまざまなパターンがあるので一概には言えないのですが例えば
母子家庭の母が再婚して、新しい旦那さんができた場合
などですかね~
※同棲などの事実婚でも含まれるので要注意!
ようするに、結婚していようがいなかろうが財布がつながっている関係になってしまったら児童扶養手当はもらえないということです。
実質親が二人いるようなものですからね。
② こどもが分かれた父か母と生計を同じにしている時
これも➀と似たようなものです。
母子家庭だけど、父がこどものために仕送りをしている場合などですね。
これも親が二人いる状況に変わらないので児童扶養手当はもらえません。
※ちなみに養育費としての仕送りはその8割を母親の収入としてカウントするので児童扶養手当と養育費は両立できます。
③ 児童福祉施設などに入所しているこども
そのままです、児童福祉施設に入っている子供の親は児童扶養手当はもらえません。
④ こどもか親のどちらかが海外に住んでいる場合
これもそのままです。
⑤ 里親制度で里子をもうけた場合
里親制度とは、病気や虐待など様々な理由で本当の親の元で暮らすことができなくなった18歳未満のこどもを養育者が里親となって育てる制度です。
この制度で里子としてもうけたこどもには児童扶養手当はつきません。
おそらく、里親になる条件として経済的に安定していることが必須であることが原因です。
もとから経済力のある家庭に支援はしにくいですからね。
⑥実家で生活し、祖父母に経済力がある場合
祖父母と生活を共にしている場合祖父母の経済力によっては児童扶養手当はもらえなくなります。
⑦母(父)の所得が所得制限額を超える場合
児童扶養手当には所得制限があり、一定額をこえると一部支給もしくは児童扶養手当がもらえなくなります。
児童扶養手当の所得制限額って?

児童扶養手当の所得制限額ってなんだ!

ある一定以上の収入がある家庭には児童扶養手当を減額または払わないというものだよ
所得制限額一覧(2018年最新版)
➀受給する父または母または養育者の所得額 | |||
②扶養親族人数 | ③全額支給 | ④一部支給 | ⑤配偶者・扶養義務者
孤児等の養育者の所得 |
1人 | 57万未満 | 57万~230万未満 | 274万円未満 |
2人 | 95万未満 | 95万~286万未満 | 312万円未満 |
3人 | 133万未満 | 133~306万未満 | 350万円未満 |
4人 | 171万未満 | 171~344万未満 | 388万円未満 |
5人以上 | 1人につき38万加算 | 1人につき38万円加算 | 1人につき38万円加算 |
この表の金額を超える所得があれば児童扶養手当を減額または、もらえなくなる、ということですね!
うわ~めんどくさい表だな~と思った方の為に詳しく解説すると
➀受給する父または母または養育者の所得額
児童扶養手当を今調べられているあなたのことでその下の金額があなたの所得より上なら全額支給or一部支給に当てはまります。
②扶養親族
扶養親族とは簡単にいうとあなたが養っている人のことですね。
児童扶養手当をもらう人は基本一人親です。
なのであなたの扶養親族の人数はお子さんの人数になると思います。
③全額支給
先ほど児童扶養手当の支給額のところで紹介した金額が全額もらえるということです。
やったね!
④一部支給
全額支給の金額から減額された金額が支払われます。
ちなみに計算方法は
41,990-(受給者の所得-所得制限)×0.0185434です。
ここで説明すると長くなってしまうので別記事でまとめさせていただきます。
⑤配偶者・扶養義務者・孤児等の養育者の所得
実家に帰り、生計を共にしている祖母や祖父などの所得がこの金額を上回っている時も児童扶養手当はもらうことができません。
児童扶養手当を母子家庭が解説する まとめ
いかがでしたか?
母子家庭にとって重要な収入源である児童扶養手当まとめでした。
児童扶養手当に限ったことではないですが各種手当や税金などってほんとうにめんどくさいですよね。
そんな方のためにこの記事がすこしでも役に立てれば幸いです。
手当や税金をうまく活用して、上手に子育てしていきましょう!
※余談ですが、現在大学の進学を検討されている方や、子供が大学にいきたいと言い出した時に進学できるか不安な方のために記事を書きました。
シンプルにわかりやすく書きましたが、僕の進学のノウハウの全てが詰まった記事になってます。
興味があればぜひ読んでみてください!